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『蝉しぐれ』(藤沢周平・著/文春文庫)

読了。
読後感の良い本でした。
きっかけは、これから始まる映画の原作本ということと、
読みやすいよーという声を聞いて、物は試しに。

大変よろしゅうございました。

以下、内容に触れまくった感想。
物語の主人公は牧文四郎。
武士の子。

父の死、隣家の娘との慕情等々があり、
いつの間にか藩のお家騒動に巻き込まれる(割愛しまくってます)。
お家騒動の割りに、陰湿めいてない。
いや実際、陰湿なんですけど、文章がねちっこくないので
普通に「そうか、大変なんだね」という感じで読み進める。

お気に入りは友人の小和田逸平。
読んでいるうちに、彼が死んだらどうしようかと焦ってしまうくらい
明朗な青年です。
牧文四郎の父親が切腹後、白眼視される境遇に陥った主人公に
いつもどおりに接する。
よくよく考えたら、すごいことではないでしょうか。
逸平はその時にはもう家長だったから、
自分の家を守らなければならないし、文四郎に近づいて
とやかく言われる危険性もあったのに。

ひょっとして、あんまり考えてない?と思いながらも、
その明るさっぷりから、逆に彼に待ちうけている過酷な運命を勝手に
作って不安になっていました。

脇に逸れてしまったけど、文四郎の幼馴染の少女。
彼女がたどる運命もまた凄い。
下手したら、お家騒動よりもどす黒くなりそうだけど、
昔の人はものすごい自制心を持っていたんだね。
自分の気持ちを抑えまくる姿が見ていて痛々しい。

結果は読んでのお楽しみ。
いつの間にか登場人物語りになってました。

映画が楽しみです。
きれいな情景が、どれだけ映像によって再現されるか。
昔の日本をきれいに描いた小説を映像にするときの
心配事は景色だと思う。
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テーマ:読んだ本。
ジャンル:本・雑誌
コメント
こんばんは、きなさん。

このところ毎日努力※して福井晴敏の『TwelveY.O.』を読んでいますが
なかなか進んでいません。そろそろ次のを…と考えていたところ
でしたが、決まりです。明日探してこようっと。

※途中で快速に抜かれようが各駅停車で行き帰る。

2005/09/28(Wed) 00:12 | URL | ひーさん | 【編集
こんにちわ。
「蝉しぐれ」、私の住む県で撮影されたんですよ。と言っても地域は全く違うんですが。
そのロケ地には行ったことがないので、どんな景色なのかはわかりませんが、やっぱり自分の住むところで映画が作られたとなると、見たくなりますね。
2005/09/28(Wed) 07:37 | URL | 麻 | 【編集
ひーさんへ…

こんばんは、ひーさん。コメントありがとうございます。

『TwelveY.O.』は亡国の次の次に読みました。不覚にも感動。
快速乗らずに各駅は私もよく使います。
今日も各駅で帰宅しました。
蝉しぐれで時代物を読んだので、今度は現代のものです。


麻さんへ…

こんばんわ、麻さん。コメントありがとうございます。

>「蝉しぐれ」、私の住む県で撮影されたんですよ。

きっと水も緑もきれいなところなんでしょうね。
公式サイトを見てきたら、色々な処で撮影が行われたようです。
●●フィルムコミッションというのをテロップで観ると、
そこに住んでいる方々が羨ましくなります。
2005/09/28(Wed) 22:53 | URL | きな | 【編集
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