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史記列伝<一>

小川環樹、今鷹真、福島吉彦・共訳/岩波文庫

……ヘロドトスの「歴史・上巻」(中巻以下、絶賛中断中)より面白い。
ごめん、へっくん。

たぶん、子どものころに買ってもらった故事成語のまんがおかげかと。
小学生を対象にしたもので、
「呉越同舟」「邯鄲の夢」「杞憂」などの言葉が生まれた経緯を
1~2ページの漫画にして説明したものです。
それが面白くて、必死に読んでいました。

そのせいか、難しい文章でも内容が分かっている所に
あたると、なんとなく分かるものです。僅かな箇所ですが!

とりあえず、気がついたことわざ↓
臥薪嘗胆・屍に鞭打つ・鶏口牛後

あと、なんのことわざが思い出せないけど、
可愛い小姓が決まりごと(勝手に馬車を使うのはダメ)を破ったり
美味しいよとか言って食べかけの桃をご主人に上げたりしたのを、
王様は可愛いからOKで済ませていたのに、
数年後、可愛くなくなってからその時の話を持ち出して罰した話。
気まぐれもいいとこだけど、その話も載ってました。

もちろん、白文を目の前に置かれても、「読めるかぁ!」で終わりますが、
(なんとか)読める文章になっているので、楽しいです。楽しい箇所は。
面白くないところは文字を追っていくそばから抜けています。



史記というのは、司馬遷が歴史の教科書みたいにずらーっと面白くない事を
書き連ねているだけだと思っていたのですが、
一人一人のことを短編小説みたいに書かれているので
どこから読んでも大丈夫!な作りになっているみたいです。
どこから読んでも分からない、というのが私にとっては正しいけど。

孔子の弟子の話もありました。
彼にとって、顔回がいちばん出来が良くて、
子路がいちばん手のかかる可愛い弟子、
とイメージがやっぱり離れない。
「人は見かけじゃない」なんて、
孔子先生すら美醜に囚われていらっしゃったようなので
世の凡人がそれを思っても無理はないなと。

宮城谷昌光さんのなにかの本(忘れた;)に登場していた人の話も
出ていて、投降した四十万人の生き埋めがありました。
生き埋めに対する残忍性もさることながら、
四十万人という数字にたいして、どうやって場所を確保したんだろうとか、
誰がまず穴を掘ったんだとかと考えてしまいました。

ここで司馬遷につっこんでもどうしようもないし。



殷・周・秦・漢・三国・晋・南北朝・隋・唐・五代、
宋・元・明・清・中華民国、中華人民共和国

という並びを覚えても、世界史ではひとっつも役に立たなかった高校時代。

今回の史記列伝<一>は多分、

周       秦

   ↑
このあたりの細々したことを書いていて、しかも国が分裂しすぎで、
国なのか地名なのかさっぱりさっぱりで、
先の話に登場していた人が、また別の人の話に登場するものだから、
「え、この人、さっき亡くなっていたのになんで」となってしまいます。

さらにさらに、弁舌さわやかな人たちはあっちこっち行って熱弁(長い!)をふるうものだから、
あんた結局どこの国の味方ですか!?な状態で、
気がつけば「太史公曰く、…」で結ばれているわけです。

司馬遷が古人に思いを馳せたり
所縁のある場所を訪れたりしたことを書いているのですが、
今も昔も観光地や昔の有名人を思う気持ちは変わらないなと。

“春申君”という人のまとめでは、その人の城を眺めたってあるんですから。要するに、司馬遼太郎の「燃えよ剣」を読んで壬生寺行っているみたいなもんですよね。
これじゃ、司馬遷がご当地巡りをしていたようだ。



海を隔てた日本ではどんな時代だったのかなぁと考えると、
卑弥呼様に銅鏡くれたのが…魏の人で、
それはいつの魏といえば「レッドクリフ」の頃(も少し後?)で、
その頃は司馬遷いないから、さらに昔で、マンモスの頃…?

と考えるのできりがなく、さすが、中国四千年の歴史。

ということで、流れとしては司馬遷といいヘロドトスといい、
西暦がないのでぜんぜんわかんない。

わからないといえば、「伍子胥」の下りに、鄭の子産の名前が出るのですが、
これが小説「子産」のことなのかなぁといろいろ年代をみると
意外と被っているのでそうなのかなと思ったり。

おしまい。

次は宮城谷昌光さんの「青雲はるかに」の主人公・范雎から始まるし、
さらに先には中島敦の「李陵」のおじいちゃんの話もあります。


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