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峠(上・中・下)

司馬遼太郎・著/新潮文庫

ひさびさに司馬遼太郎。購入後1ヶ月以内に読了。
ミステリーでもないのに、続きが読みたくて読みたくて仕方ない。

【物語】
時は幕末、
長岡藩の士・河井継之助の生涯。

すばらしきゴーイング・マイ・ウェイで行動的で、
強くて優しくて、面白い人。

以下、感想文

歴史小説なので色々と年号が出てくるのですが、
明治以前の年号なんて知っているけど西暦どのあたり?というレベルなので
はっきりいって幕末の人が明治に亡くなっていると、
この人めっちゃ長生き!?といらぬ誤解をします。

それはそれとして。

前半は、自由きままに江戸に行って勉強して、人に会い、
吉原行って、走って、走って。

その後、藩の偉い人になって、長州と薩摩があれあれして…。

当時の「主役」級の人びと(それなりの有名人)が
ことごとく脇役・通行人・名前だけ、な存在で、
どれだけ河井さんが重要視されていなかったのかが逆に分かります。

その中で、長岡藩がつぶれないように、殿様たちが生きつづけられる様に、
町が行きつづける様にと色々と考えつつ行動して、
ちゃんと夢が叶いそうなところまできていたのに…。

横浜で武器をたくさん買って、長岡に持ち帰り、独立させようとする考えは、
まんまスイスですか、マッキー(ニッコロ)の考えですかと。

河井さんのお父さんがお嫁さん(河井さんの奥さん)に、
盆栽を手入れしながら息子の夢を語ったシーンでダーッ。
戦争したくなかったのだよ、ただ守りたかっただけなのに。

なんでこんなに行動的で頭もよくて面白くて(関わったら怖そうだけど)、
世の中のことがよくみえて、人が好きなのに、なんでうまくいかなかったんだろうと
思えば思うほどに、悔しくなります。岩村め…。

まとめ…

土方歳三を超えた面白さ。
ごめん。でも好きです。

奥さんとのやりとりはかなり好きで、なぜか奥様は幼な妻。
剣客商売じゃないんだから…。

蛇足・・・

司馬遼太郎の描く主人公は基本「おっとこまえ」なので、
読むたびにこんなできた人間が存在するわけがない!!
と思ってしまいます。

土方歳三、坂本竜馬、秋山兄、そして河井継之助。

影響されやすいのは百も承知の性分ですが、
ここまで歴史上の人物を男前に描かれると、
彼らにひどいこと(死に至らしめる)をした人たちが
とっても嫌いになってとても困る。
(あ、秋山兄は殺されていません)

ということで、今回のいやーな人達は薩長の偉い人たちと、、
なにより、岩村精一郎!
あと、旗を落とした人。悪い、悪すぎる。

でも、「篤姫」の大久保さんと西郷どんは好きだし、
腹黒な徳川・平・慶喜もいいし、
「新撰組!」の松平・筒井・容保公も好きだし。

これで白虎隊の本なんか読んだら、えらいことになるんだろうな…。

しかし未だ、最後の将軍・徳川慶喜のすごさが分からない私でした。
本気で、大政奉還した人、というイメェジしかないのでなんともはや。

そして、司馬遼太郎といえば、本筋から関係ないトリビアが登場して、
主人公とは直截関係ないけれど、今通り過ぎた人が数年後、数十年後に
あんなこと、こんなこと、あんな有名人につながっていく、という
お話があって好きなのでした。

世界がつながりすぎ。

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テーマ:読書メモ
ジャンル:本・雑誌
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