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日の名残り(The Remains of the Day)

カズオ・イシグロ(Kazuo Ishiguro) 著  土屋政雄 訳/早川書房

読了。
ディケンズに続いてまたもやイギリス物。偶然ではなく意図的。

【物語】
休暇を貰った執事(!)スティーブンスが、車で旅に出る話。
道中、嘗て仕えた主人との思い出や、女中頭とのやり取り、
同じく執事だった父親との事を思い出し…。

いいなぁ、たまんないなぁ。

以下、感想文

田舎道を走りながら、思う事の大半は昔の事で退屈しそうな話なのに
全然退屈にならない不思議な物語。

一人称で語られる物語なのですが、その一人称が「執事」さん。
名前はスティーブンス。
ジョーンズ家の執事とおんなじ名前。

ご丁寧な語り口調で語られる
20世紀初頭(二次大戦前)の大英帝国の紳士のお家事情とか、
戦後、フォードで走りながらみるイギリスの自然とか、
偉大な執事とか。
昨今、某所で売れている「品格」についても語られていました。
こっちのほうが断然!面白い!

それはそれとして。

執事たるものどんなときでも冷静に、一歩下がって一歩先を行く、
お客様の問い合わせにも動ずることなく優雅に「存じ上げません」。
新しい主人との対話についても真剣に考え、「ジョーク」についてもラジオで勉強。

あまりに真面目すぎて、というより、執事としての自分に重きをおきすぎて
同僚の女性との関係について思いを馳せることのなかったスティーブンスが素敵。

この本片手に、イギリスでフォード借りて走るのもありなんじゃないかなぁとか
思いました。

原作もさることながら、翻訳モノの場合は
やっぱり訳している人の力もあるんじゃないかなと思います。
(もちろん、読む側にも大いに責任アリですけど)
その中で、「日の名残り」の訳者の方は、この本が本ッ当に好きなんだろうな
と勝手に思ったりなんかして。
そのくらいに読みやすかったです。


日の名残り (ハヤカワepi文庫)日の名残り (ハヤカワepi文庫)
(2001/05)
カズオ イシグロ

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大昔にレンタルビデオで観た映画。
動機が全然思い出せません。
ついでに本を読んでも内容を思い出せませんでした。

日の名残り コレクターズ・エディション日の名残り コレクターズ・エディション
(2007/09/26)
アンソニー・ホプキンズ; エマ・トンプソン; ジェームズ・フォックス

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ハンニバル・レクター博士と魔法学校のお先生の組み合わせ、
と思うとなんとなく複雑。
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テーマ:読書メモ
ジャンル:本・雑誌
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