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胡同の理髪師

監督/ハスチョロー(哈斯朝魯)
出演/チン・クイ(靖奎)

予告からツボを刺激され、本編も十分ツボを刺激されます。

93歳の現役理髪師のおじいさんの日常。
自転車をこいでお客さんの所で髪を切り、髭を反り、
話をする。

……だけなのに、だけなのに。くっ。

人海戦術とワイヤーを駆使した大作もいいけれど、
この情緒溢れる世界観を持つ現代中国もいいものだと。


以下、感想文

舞台は北京オリンピック開催まで1000日をきった北京。
高層ビルが立ち並ぶところとは別に、平屋の石造りの家が
立ち並ぶ胡同。
あんなに広い国土なのに、あのこじまんりというより、
もっそ雑然としているのがたまらない。

ドキュメンタリータッチということで眠くなる事も覚悟していましたが、
全然。
自転車をこいであちこちいくおじいさんの姿がとても危なっかしく、
でも声音はきちんとしていて。
不思議。

理髪師のおじいさんが高齢なら、
そのお客も高齢で、或る日伺ったら眠りについていたことも。
老人だけのコミュニティのような雰囲気でした。あそこは。

出世して豪華なマンションに住む息子に引き取られた老父が、
髭が伸びても絶対に触れさせずに、チンおじいさんだけにしか許さない
ところでもう撃沈。
頑固とかそういうのではなくて、譲れない何かがあるというのは
ものすごく羨ましい。そしてそれに応えてくれる人がいるというのも。

ちょっと反転→最後の最後で、チンおじいさんが目眩を起こして、
ちょっとやめてよ、ダメですからね!というのでも、
ギリギリセーフ。
その後、「大きな古時計」みたいなことが起きて…。


毎日は同じようで同じじゃないことの連続だけれど、
それでも変わって欲しくないと願うものが
一つや二つあるもので、
それがあのおじいさんの日常なんではなかろうかと。

だから、世界が終わっても、あのおじいさんは毎朝きちんと起きて、
5分遅れている時計の針を進め、
そしてご近所さんのところへ髪を切りにいくのだろうと思いたいです。



蛇足ですが、あの映画を観ていると、
「沈夫人の料理人」に登場した、白菜のスープがものすごく
食べたくなりました。
そのくらい白菜が目に付きました。
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テーマ:映画感想
ジャンル:映画
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