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手紙

原作/東野圭吾  監督/生野慈朗
出演/山田孝之、玉山鉄二、沢尻エリカ、他

東野圭吾原作2本目~(一本目は変身)。

なんとはなしに行ってみたら大当たり。

とかなんとかいいながら、
最後の最後までどっちが山田孝之でどっちが玉山鉄二か分かってなかったけど。
それをいうなら、沢尻エリカなんてエンディングみて、
やっとそーいや名前があったな、なんてくらいだし。
唯一分かったのが、風間杜夫の声ってどうかと思います。

【物語】
自身を大学へ進学させるために強盗殺人を犯してしまった兄と、
犯罪者の弟として生きる道を余儀なくさせられた弟の往復書簡。

以下、感想文。ネタバレネタバレ
兄へ手紙を書かない事を告げるモノローグで始まる物語。

兄(玉山鉄二)、弟(山田孝之)の2人兄弟。

殺人者の身内として冷遇され、周囲と一線を画して生活を送る弟・直樹には
やはり同情と言うか、なんか悲しいものがあります。
アパートを追い出されたり、職を失ったりして、
まわりにいつ自分の身内の事がバレルのか怯えながら
暮らしている人がいるのだと思うとやりきれない。
そんな中、彼の境遇を知りながら相方にいる友人の存在が、
白眼視する世間の目と比べて特異に映ります。

漫才コンビとして売れ出す中で
いつ周囲にバレてしまうのだろうと怖かったのですけれど、
やはり時代はインターネットですか。
バレて困るのが事務所の人で、夢を諦めて本心を隠したまま
コンビ解消を告げたときの相方くんが可愛かったです。

ちょっと横道。
合コンで知り合ったお嬢様といい関係になりながらも、
結局兄の所業が知られることになり
恋人は去っていくのですが、その露骨な態度がなんかいやでした。
恋人の身内に犯罪者がいたことが分かった態度なのでしょうけど、
なにか、釈然としない。
それよりも、手切れ金を渡す風間杜夫のほうに納得。


あーもう、救いも無く終わるのかと思ったら、
ラストに近づくに連れてだんだんやられてきました。

第一の波は、秋葉原のPCショップの販売員から倉庫に
異動させられたとき、蜜柑片手に訪れた老紳士。

人を殺した罪だけではなく、自身が犯した殺人によって
被害者の家族を苦しめるのは勿論の事、
身内である弟も苦しめてしまった罪ごと
ひっくるめて刑務所へ行かなければならなかった兄のこと。

「差別がない場所」へ行きたいと願う主人公に対して、
それは無理だよと諭す老紳士にまずノックアウト。
そして、一社員のことをどうして彼が知っているのか、
身上調査だけで訪れたとは思えなかったら、
老紳士を動かしたのが「手紙」の存在。
手紙を送ったことにも打たれましたが、
その手紙を読み、きちんと動いてくれた老紳士に侠気を感じました。

さらに被害者の元へ謝罪に訪れた時に第二の波がやってきます。

被害者の息子に兄の罪を謝る弟。
それに対し、怖いくらいに感情を押し殺そうとする被害者の家族。
身内を殺されたということで
同情の言葉の他にどれだけの心ないことを言われたのかとちょと想像。
そして、6年目に訪れた犯人の弟に、彼は大量の手紙をみせる。
徹底的に無視を決め込まれた手紙のいちばん最近のものを読んだ弟は、嗚咽する。
内容は、兄が自分が犯した殺人以外の、
法では裁かれない罪に気づいたことが切々と語られている。

終わりにしようと、最大限の自制心を以って告げる被害者の息子。
ここの表情がたまらなく哀しい。
手紙を読んで泣き崩れる弟。

6年の長短を測るのは当事者だけであるから、
そんなもので被害者の気持ちがおさまるものかといわれればそれまでだけれど、
ケースバイケース。

これで感動は終わるのかと思ったら、最後の最後でやられた。

というより、やっぱりこの物語でいい人なのは相方くんだとおもいます。
友人の兄が犯した罪を知りつつ疎遠にならず
漫才の相方として一緒に成功する事を夢見て、それを半ばまで叶えながらも
コンビ解消せざるを得なくなり、そしてついには彼をある場所へ導いてくれる。

刑務所での慰問シーン。

もう二度と手紙を書かないと告げた兄のいる刑務所での漫才シーン。
コネタがどうこうよりも、直接伝えられない思いをボケとツッコミを通して伝えるのには
ひたすら涙。
とどめとばかりに小田和正の"言葉にならない"がよすぎます。

玉山鉄二、好感度超アップの映画。

映画公開に先駆けて文庫買ったけどまだ読んでないです。
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