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ローマ人の物語3 ハンニバル戦記・上
ローマ人の物語4 ハンニバル戦記・中
ローマ人の物語5 ハンニバル戦記・下


塩野七生・著/新潮文庫

本日読了。

個人的には、「ハンニバル戦記・中」が好き。

戦記ものの大変困ったところは、
どれだけ偉大な将軍と言われても、
戦術面におけるやり方の凄さを分かっていないので、
勝ち負けの結果のみにしか目が行かないことです。

会戦の中で行われた布陣などを説明してくださっているのですが、
想像力不足が災いしてどのくらい凄いものか分からず…。

以下、更なる感想文(やや長文)。
『ハンニバルのアルプス越え』

アルプスと聞くと、
ハイジがペーターやクララと一緒に楽しく過ごしている様を想像するのですが、
アルプスは、子供たちの笑い声が響くよりも
はるか昔から軍人がえっちらおっちら山越えをしているのを見守っていたのです。
自然て、すごいですね。

何万人もの人間を従えて、
若い時分から苦労をしてきたハンニバル。

計画性、指導力、あと根性。
20代でこれを始め、それから10年以上も
闘い続けています。
(最後は勢いが落ちて行くけど…)

だからこそ、超人的な彼に添えられた
ささやかですが人間らしいエピソードが、
余計に優しく響きます。

最初のツボはアルプス越えの最中、
「兵士と同じように冷たい食料を食べ、
同じ毛布に包まる」

ハンニバル。
軍隊の中で一番偉い人なのに、
こういったところで気を遣うと言うか(単なる無頓着なのか)、
なんというか…そういった人間くささが好きです。

兵士と同じ毛布に包まって
木陰で仮眠を取るハンニバルを起こさないために、
近くを歩く兵士たちは武器の音を立てないように気を配る。


↑ここが最大のツボ。
最初から最後まで無茶ばっかり言ってくる上司なんだから、
途中で造反したくなるはずなのに、なんだよこの気の遣い方は。
上司たる者、普段の行いは大事なんだと思った瞬間。

塩野先生が、ハンニバルに造反者がいなかった理由を
述べられていますが、納得です。

以下夢の文章。

一方、ハンニバルも、気配で目を覚ますけれど、
部下を思ってたぬき寝入りしてくれるのです。
「やかましい!」と怒鳴らないのです。


夢の文章、終わる。

戦後、故郷のカルタゴで戦場以外のところで論争する場面がありますが、
そこでも自分が無骨なところを理解している言葉があって、
この人は泳ぎ続けていないと死んでしまうサメみたいな人なのかなぁと
思ってしまう。

ということで、
「ハンニバル戦記」の読み応えはばっちり。

ハンニバルのことしか書いていませんが、
この話には魅力的な人物がたくさん登場しては散っていきました。

戦争中は、特定の人を避けて矢は飛んでこないのです。
そう思ったら、
10年以上も戦場にいたというよりも、
戦場を作ってその真っ只中にいたハンニバルの最期が
戦死でないのが驚きです。

どの教科で出てきたか覚えていないけれど、
名前は覚えているアルキメデスも出てきました。
住んでいる所が戦場になっても
数学の問題を解くのに夢中になって
殺されていたそうです。

※斜め文は、本文を抜粋したつもりで思い出しながら書いています。
 本文と完全一致していないですが、引用しています。
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