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博士の愛した数式

原作/小川洋子  監督/小泉堯史
出演/寺尾聰、深津絵里、齋藤隆成、吉岡秀隆、浅丘ルリ子、他

原作大好き、キャスティングもよし、監督…観たことないです。
ということで、期待していってきました。

ベストセラー系はたいてい映画化されている昨今。
この作品もくるかなー、
でもへたれなことはしてほしくないなー。
な気持ちでいたら、やっぱり映画化。
人物名が出てこない映画をどうするのか、
ちょっと気になる。

ちなみにハードカバーで即買いして、即行読んで泣いています。
今でも、ラストシーンだけ読んでも目頭が熱くなります。
カバーの帯は本屋大賞受賞前のものです。

1980円の3割引きを算出する際、
2000円×0.7で1400円位と大雑把に計算する私が、
何ゆえに数式の美しさを求めるこの博士に
惹かれたのでしょうか。

【物語】
小学生の息子と二人暮らしをする「私」は、
ある博士の元へ家政婦として訪れる。
博士は、事故の後遺症で記憶が80分しかもたない。
彼には愛するものがあった。
阪神タイガース、そして数式。

以下、ネタバレ大放出の感想文。なので、ご注意。

静かな物語で、特別に感情を荒げる必要のない話。
大事なことを時々、博士の口から語られるのが優しい。
こんな人がそばにいてくれたら、どんなに心強いことでしょう。
「大人」が「子供」に何のてらいもなく愛情を注ぐシーンは
文字でも映像でもきれいです。

さすがに原作どおりに話を進めるのが難しかったのか、
アレンジが鬼のようにありました。
絵的にどうよ?と最後まで疑問だったのは、
成長したルートの職場。
海岸線に近すぎ。防砂林もありませぬ。

博士のイメージはでっぷりした老人だったので、
寺尾氏でちょっとびっくりしたけど
その程度。

家政婦歴10年の私@深津絵里。
こちらもすみれさんの面影無く、
家政婦さんをされていました。

気になったのは、吉岡秀隆。
成人したルートというのは分かりましたが、
原作読みの立場からすると、微妙な感じ。
だって、成長したルートの出番て…ゴニョゴニョ。

物語は、そこかしこにオリジナルというか、
行間を埋めるようなエピソードがちらほら。
ぼかしてぼかしていたところを、
はっきり描いていました。
読んだ人の数だけあるはずの解釈を
統一したような。
(文字を映像にしているのはそういうものですが)

薪能が出てきます。演目は『江口』。
内容を知らないので、
物語とどのようにリンクしているのかさっぱり。
お召し物がとても綺麗でした。
パンフを読んだら、そこに原作者の小川洋子さんが
出られているそうです。

吉岡ルート秀隆の役割は…
博士が使う“ルート”“素数”“友愛数”といった、
現役を離れて久しい、且つ
現役時代もまともに覚えていなかった
観衆のためにいるような存在で、
逐一、実生活では使わない言葉の解説者のイメージ。


そして物語の軸となる公式

eiπ + 1 = 0

オイラーの公式。
これが博士の言葉で、
分かる人には百万遍の優しい言葉に匹敵するようです。

文字になっていると他の公式と同じですが
(理解するのとは全くの別物)、
音読すると大変ですね。
博士がどうやって読んでいたかも忘れる。

音楽が多用されていました。
川のせせらぎや、鶯の鳴き声だけじゃ
足りないとばかりに響いていました。

映画も音楽の一部でしょうけど、
一部がでしゃばったらだめじゃん。
博士だって、静かに数と愛を交わしていたいって
言ってたようないなかったような…。

今年には行ってから邦画しか観ていないので、
ゴージャス美女とちょっくらアウトローなおじさまが
出てくるような映画が観たくなりました。
↑興行成績悪そうな映画だ。
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テーマ:邦画
ジャンル:映画
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「博士の愛した数式」観ましたよ。楽しみに待っていた映画です。原作を読んで、とても心がほんわかと優しい愛に包まれているような感覚を覚えたこと・・・忘れられませんでした。
2006/01/24(Tue) 00:49:32 |  備忘録的日記 Part?
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