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春の雪(豊饒の海 第一巻)
三島由紀夫/新潮社文庫

病院で待合中に読了。
風邪が流行っているようで、先生が驚いていました。
気をつけてください、世間の人々。私も。

今年これを購入して読んでいるあたりに、動機は単純明快。
ただ、観に行く前に読んでしまおうと思ったら公開が終わっていました。
ありゃりゃ。

【物語】
侯爵家の息子・清様(清顕)と幼馴染みで没落貴族の伯爵令嬢・聡子との
許されざる恋。

以下、内容触れまくりの感想文。
もちろん、感想は「春の雪」に留まる。

映画のポスターで、「愛しては、いけない」なんてコピーを入れるから、
純愛と悲恋をごった煮にした甘酸っぱい物語を想像していました。
が、見事に騙されたと言うか、
『金閣寺』を読んだんだから、傾向に気づけよと自分を責めたくなる。

しかし、嬉しい裏切りなわけです。
自分の中にブラックホールを作って悶々としている清様がおもしろい。
こうなると、聡子も単に相思の相手ではなく、
清様の自分ラブを実感するためのアクセサリではないかと思う自分がとてもいやなのでした。

引き返せなくなるところまで事態が進んでから、
ようやく重い腰を上げる。
逆境を楽しんでいるような雰囲気です、清様。

結ばれない男女はおいといて、今回一番気になったのは、
清顕が子供の頃にお裾持ちをしたさる高貴な御方。
想像力を試されているような書き方で、
「春の雪」中いちばん美しい人だと思います。

聡子っちも美人と表現されているけど、
こちらは竹内結子でイメージ固まってしまったので感慨が薄いのでありました。

そして一番驚いたのは、聡子の侍女・蓼科。
お年をかなり召した女性を思いながら読んでいたら、意外と若かった。

『春の雪』は豊饒の海のはじまりの物語ですから、
この先も楽しみにしています。
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ジャンル:本・雑誌
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